Rhapsody

  -ゆるやかに流れる時間の中、僕と君だけが凍り付いていた



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さかさまのキャンバス


「さかさまのキャンバス」

真っ暗な「やけたとう」にコトネとマツバは入る
まだ木の焼けた臭いがした
「ここは雷が落ちて、焼け落ちてしまったんだよ。」
「そうなんですか・・・」
「そのときに中にいたポケモン、エンテイ・ライコウ、スイクンも焼死した・・・だけどその三匹に命を与えたのが、伝説のポケモン・ホウオウなんだ。」
コトネはマツバの言葉を聞き、先ほどのノートに書き込んでいく
マツバが奥に進む
そのたびに枯れかけている木の板がギシギシという音を立てる
マツバの目の前にある、紫色の気体
「マツバさん、それ何ですか?」
コトネが書くのを止め、不思議そうに問う
「これ?これは***だよ。見えない?」
マツバの途中の言葉が聞こえない
まるで言葉が切り取られたような感じだった
「最近来れなくてごめんね。今日はお客さんも来てるんだ。」
マツバは紫色の気体に手を伸ばしながら笑う
「お・・・お客さんって、私?」
「そうだよ、コトネちゃん。君には特別な能力があるみたいだから、試してみたいんだ。」
マツバはコトネを紫色の気体に近づけさせる
「コトネちゃん、これが何だか当ててみて?」
「え・・・?」
コトネは戸惑いながらも、紫色の気体にそっと手を伸ばす
触っているような、触っていないような
目を閉じながら考える
紫色の気体?ポケモン?それとも・・・?
「ねぇ、私はあなたのことが知りたいの。だから・・・触れさせて?」
紫色の気体はコトネの気持ちが伝わったのか、姿を現す
「ゴース!」
コトネは驚いて目を丸くする
「やっぱりコトネちゃんはすごいね。正解。これはガスじょうポケモンのゴース。」
マツバ驚いたのはそれだけではなかった
(ゴースのガスには毒成分が含まれている・・・普通の人間なら倒れてしまうのに・・・コトネちゃんは・・・)
「コトネちゃんならあの伝説のポケモンにも会えるかもしれない。」
「伝説のポケモン・・・?・・・って、こら!私の帽子返しなさい!」
ゴースはコトネの帽子を口で奪い、逃げる
コトネもゴースを追いかける
その姿が楽しそうで、マツバも思わず笑ってしまう
こんなにも優しいこの世界で、涙を流すのは何故
いつだったかわからないけど、僕は彼女に恋をしていたんだ

「あの頃は、僕はただの馬鹿の人間だったんだよね。」
「じゃあ今は?」
「・・・普通の人間?」
「それは知ってますよ。」
コトネは口を手で押さえながら笑う
一緒にいる時間は短いけど、僕の心の時間は君が一番占めてるんだよ

あとがき。
長かった・・・初めて長い小説を書きました。
「硝子玉を覗き込めば」から読んで下さると嬉しいですw
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No.134 / 2010.08.03 12:13 / ポケモン / Comment*0 // PageTop▲
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