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Rhapsody

  -ゆるやかに流れる時間の中、僕と君だけが凍り付いていた



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CRY FOR THE MOON...


「CRY FOR THE MOON...」

「駄目だ!」
「え?」
少女がこの街から去ってしまうのは、死んでも嫌だった
マツバが少女の細い腕を掴む
「駄目だ、コトネちゃん。行かないでくれ。」
「マツバさん、どうしたんですか?」
コトネは驚いたように目を丸くする
マツバは自分が何故こんな気持ちになるのかわからなかった
「僕の一番大切な人はミナキ君だった。でも今は違う。僕の一番大切な人は君だよ。」
「そ・・・そう言われるのは嬉しいんですけど・・・でも、」
二人を静寂が包む
聞こえるのは風の音
スズねのこみちから赤くなった葉が舞ってくる
「マツバさん、もう一回考えてみて下さい。大切な人は私じゃないってこと。」
「僕は・・・コトネちゃんと会えてからこそ変われたと思うんだ。そして、いつの間にか君に惹かれていたよ。」
「それは恋愛ですか?それとも関心ですか?」」
「恋愛・・・かな。」
コトネは紅葉を拾い上げる
「エンジュシティの紅葉は不思議ですよね。一年中紅葉が見られますからね。」
うつむきながら喋る少女
その紅葉をマツバの手の上に置く
「答えは、旅が終わってからしてもいいですか?」
コトネが笑顔を見せる
「じゃあ待ってるよ。」
マツバも笑う
「それじゃあ、私は行きますね。」
「気を付けてね、コトネちゃん。」
「はい!」
少女は背を向けて走り出す
少女の姿が見えなくなるまで見送ろう、と思った
途中でこちらに振り向く少女
にこっと笑い、姿が見えなくなった
いつの間にか少女にもらった紅葉が、ぐちゃぐちゃになっていた

あとがき。
CRY FOR THE MOON...というのは「不可能な事を望む」という意味だそうです。
コトマツは最近書いてなかったので、楽しかったですw
No.93 / 2010.04.25 18:45 / ポケモン / Comment*0 // PageTop▲
  


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