Rhapsody

  -ゆるやかに流れる時間の中、僕と君だけが凍り付いていた



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大声で叫ぶ、僕から君へのメッセージ。


「大声で叫ぶ、僕から君へのメッセージ。」

マツバとミナキは縁側に座り、お茶をしていた
「平和だな。」
「そうだね・・・でも、平和が一番だと思うよ。」
マツバの手持ちのゲンガーは庭でゴースやゴーストと遊んでいる
とても静かで、小鳥のさえずりしか聞こえない
「あいつがいないから、静かなんじゃないのか?」
「あいつって、誰のこと?」
マツバがみたらし団子を食べようとする手を止め、ミナキをじっと見る
「コトネ。」
コトネという少女の名前にマツバの肩はびく、と反応した
「ミナキ君、いつも言ってるんだけどさ。コトネちゃんのこと悪く言わないでくれるかな?」
初めて僕が負けた子
無邪気な笑顔で笑わせくれた子
そして、何よりも僕を幸せにしてくれたこと
「コトネちゃんは・・・僕の・・・」
なんとなく青い空を見上げると、自分の視界が一瞬暗くなった
太陽と重なる
ストン、と空から降ってきた少女
帽子の赤いリボンがとても目立つ
「マツバさん!会いに来ましたよ!」
「コ・・・コトネちゃん!?」
マツバは驚いて立ち上がってしまう
「歩くのは大変だってので、野生のフワライドに乗せてもらいました。」
コトネの頭上にはフワライドが浮いている
「僕のフワライドかと思ったよ・・・」
「違いますよ。」
コトネは手を口に押さえて、くすくすと笑う
「お前は空気を読めない奴だな・・・」
「ちょ・・・!ひどいですよ、ミナキさん!」
「やめなってば、ミナキ君。」
ミナキは横を向いてしまい、どこかに行ってしまった
マツバは手を腰に当ててため息をつく
「ごめんね、コトネちゃん。最近ミナキ君機嫌悪いんだ。」
「それは・・・私のせいかも・・・ですね。」
ぼそっと蚊の鳴くような声で喋る
マツバは気のせいかと思い、首を傾げる
「でも・・・会いたかったよ、コトネちゃん。」
「私もです。」
僕は少女を抱きしめた
やっぱり好きだよ、コトネちゃん
君が笑うから、僕も笑える
君が生きているから、僕も生きていける
君が死んだなら、僕も一緒に息絶えよう

あとがき。
久しぶりに書いたので、設定オカシイ。
いつもミナキ君はかわいそうな子設定です。
ごめん。
No.147 / 2010.10.30 11:51 / ポケモン / Comment*0 // PageTop▲

ノスタルジアコラージュ


「ノスタルジアコラージュ」

「マツバ、お前宛だ。」
「何これ・・・花束?」
ミナキはマツバに花束を渡すと、自分の部屋に戻っていった
マツバは花束を不思議そうに見る
「誰からの贈り物だろう?」
気が付くと、花束と一緒に小さい白い紙が入っていた
『お誕生日おめでとうございます、マツバさん。 コトネより』
そうか、今日は僕の誕生日だった
いつも僕は自分の誕生日を忘れてしまう
誕生日なんてどうでもいい、と
けれど自分の誕生日を思い出させてくれる人がいた
初めて好きになった人
その少女の声が聞きたくて、つい電話してしまった
三回ぐらい呼び出し音が鳴ったあと、少女の声がした
「もしもし、コトネですけど。」
「コトネちゃん・・・僕だよ。」
「マ・・・マツバさん!こんにちは!」
「ははっ・・・そんなに慌てなくても。コトネちゃんに言いたいことがあって電話したんだよ。」
「私に・・・?」
「僕の誕生日祝いに・・・お花を贈ってくれてありがとう。」
「あ、お花届きましたか?」
「うん。綺麗な花だね。グラシデアの花かな?」
「はい!コガネシティで買ったんです!グラシデアの花は感謝の意味ですから。」
「・・・本当にありがとう、コトネちゃん。ミナキ君も、僕自身も誕生日を忘れてしまっているのに、君だけだよ。祝ってくれるのは。」
「私は記憶力だけはいいんですよ。」
「ねぇ、コトネちゃん。」
「どうしました?」
「僕は・・・やっぱり、君のことが好き。」
「・・・っ!」
「ジム戦に来たときから好きだったよ、コトネちゃんのこと。コトネちゃんが旅立った後も、毎日君のこと考えてた。」
「マツバさん・・・」
「だから、また帰って来たときに返事をちょうだい。」
「はい!」
そこで電話が切れた
腕に抱えているグラシデアの花から、いい匂いがする
僕はきっと彼女が来るまで一生待ち続ける
意識が黒く染まりゆく中、出来たのは曖昧に笑うことだけ

あとがき。
会話文が半分以上を占めているという、ねw
コトネちゃんがヤンデレではなく、マツバさんがヤンデレ化してきていますw
No.142 / 2010.08.25 11:54 / ポケモン / Comment*0 // PageTop▲

君が死んでも、僕が死ぬことはないでしょう


「君が死んでも、僕が死ぬことはないでしょう」

「私って、生きてていいんでしょうか・・・マツバさん・・・?」
二人で綺麗な夕焼けを見ていたとき、少女・コトネは突然言った
「どうしてそう思うんだい?」
「もうジムバッジは八個全部集めましたし・・・生きてる理由が無いのかなって・・・」
繋いでいた手をコトネは強く握る
その手は少しだけ震えていた
「そんな悲しいこと、言わないで。」
マツバはコトネに気付かれないように、コトネの顔を見る
目にはたくさんの涙が溢れていて、泣くのを我慢しているようだった
夕焼けの赤色が、コトネの瞳に映っていた
「私って最悪ですよね・・・マツバさんの夢も壊しちゃったし・・・」
「それは僕の修行が足りなかっただけだから・・・ね?」
「でも本当は・・・」
コトネはマツバの手を離し、マツバに背を向ける
「修行だけじゃ、あの伝説のポケモンに会えないって思ってるんですよね・・・?」
「・・・!」
マツバの心がズキン、と痛んだ
確かに修行だけでは駄目だったんだ
強さだけではなく、何かを
「ごめんなさい、マツバさん・・・さよならです。」
コトネが背を向けて歩き出そうとする
「待って!コトネちゃん!」
マツバは耐えきれなくなり、後ろからコトネを抱きしめる
「生きる理由が無いなら・・・僕のために生きてよ。」
「マツバさん・・・?」
「僕は君がいないと駄目なんだ・・・僕がコトネちゃんの生きる理由を探すから・・・」
遠くでヒグラシの声がした
ヒグラシの声はとても悲しくて
涙が溢れそうになった
君を想ってこんなにも優しい気持ちになれるなら、それでもいいかと思えるんだ
「はい・・・」
コトネは小さい声で泣きながら、笑いながら答えた

あとがき。
ザ・シリアス(笑)
コトマツはポケモンCPの中で一番好きw
No.135 / 2010.08.08 19:55 / ポケモン / Comment*0 // PageTop▲

さかさまのキャンバス


「さかさまのキャンバス」

真っ暗な「やけたとう」にコトネとマツバは入る
まだ木の焼けた臭いがした
「ここは雷が落ちて、焼け落ちてしまったんだよ。」
「そうなんですか・・・」
「そのときに中にいたポケモン、エンテイ・ライコウ、スイクンも焼死した・・・だけどその三匹に命を与えたのが、伝説のポケモン・ホウオウなんだ。」
コトネはマツバの言葉を聞き、先ほどのノートに書き込んでいく
マツバが奥に進む
そのたびに枯れかけている木の板がギシギシという音を立てる
マツバの目の前にある、紫色の気体
「マツバさん、それ何ですか?」
コトネが書くのを止め、不思議そうに問う
「これ?これは***だよ。見えない?」
マツバの途中の言葉が聞こえない
まるで言葉が切り取られたような感じだった
「最近来れなくてごめんね。今日はお客さんも来てるんだ。」
マツバは紫色の気体に手を伸ばしながら笑う
「お・・・お客さんって、私?」
「そうだよ、コトネちゃん。君には特別な能力があるみたいだから、試してみたいんだ。」
マツバはコトネを紫色の気体に近づけさせる
「コトネちゃん、これが何だか当ててみて?」
「え・・・?」
コトネは戸惑いながらも、紫色の気体にそっと手を伸ばす
触っているような、触っていないような
目を閉じながら考える
紫色の気体?ポケモン?それとも・・・?
「ねぇ、私はあなたのことが知りたいの。だから・・・触れさせて?」
紫色の気体はコトネの気持ちが伝わったのか、姿を現す
「ゴース!」
コトネは驚いて目を丸くする
「やっぱりコトネちゃんはすごいね。正解。これはガスじょうポケモンのゴース。」
マツバ驚いたのはそれだけではなかった
(ゴースのガスには毒成分が含まれている・・・普通の人間なら倒れてしまうのに・・・コトネちゃんは・・・)
「コトネちゃんならあの伝説のポケモンにも会えるかもしれない。」
「伝説のポケモン・・・?・・・って、こら!私の帽子返しなさい!」
ゴースはコトネの帽子を口で奪い、逃げる
コトネもゴースを追いかける
その姿が楽しそうで、マツバも思わず笑ってしまう
こんなにも優しいこの世界で、涙を流すのは何故
いつだったかわからないけど、僕は彼女に恋をしていたんだ

「あの頃は、僕はただの馬鹿の人間だったんだよね。」
「じゃあ今は?」
「・・・普通の人間?」
「それは知ってますよ。」
コトネは口を手で押さえながら笑う
一緒にいる時間は短いけど、僕の心の時間は君が一番占めてるんだよ

あとがき。
長かった・・・初めて長い小説を書きました。
「硝子玉を覗き込めば」から読んで下さると嬉しいですw
No.134 / 2010.08.03 12:13 / ポケモン / Comment*0 // PageTop▲

硝子玉を覗き込めば


「硝子玉を覗き込めば」

「ね、マツバさん。私と初めて会ったときのこと、覚えてますか?」
「ん?コトネちゃんと初めて会ったとき?」
青年・マツバは少女・コトネとの出会いを思い出す

あの雨の日
マツバは傘を差して外に出る
今日も「やけたとう」に行こうと思っていたんだ
夏の雨は嫌いだ
湿気が多くてじめじめする
マツバの目に映ったのは、「やけたとう」の前に立っている少女
ピンク色で白い水玉の傘を差している
少女は動かずに、じーっと「やけたとう」を見ていた
「どうかしたんだい?」
マツバは少女に声を掛ける
少女は驚いたように、はっと振り返る
「このやけたとうに、用事があるの?」
「いえっ・・・!私は別に・・・!みっ見てただけです!」
少女はとても慌てて喋る
二つに縛った髪、茶色の瞳、白い帽子、大きな赤いリボン
「ここは不思議な町ですね。何か惹きつけるものがある。」
少女は真剣な目をして再び「やけたとう」を見る
(この子・・・)
マツバは聞いてみる
「君も***のかい?」
「え?」
少女はマツバの声を聞き取れなかったらしく、首を傾げる
「まぁ、いいや・・・ところで君の名は?」
「私はワカバタウンから来た、コトネです。あなたは?」
「僕はこのエンジュシティのジムリーダーのマツバ。よろしく。」
「あなたがマツバさん・・・」
少女・コトネはバックからノートを取り出し、ぱらぱらめくる
「千里眼を持つ修験者。ゴーストタイプのポケモンを使う・・・ですね?」
「君・・・いや、コトネちゃんは情報屋?」
「次に来る町は調べるようにしているんです。ジムリーダーは誰とか、町の特徴とか。」
「・・・そっか。」
マツバは目を伏せる
この子は僕に勝負を挑んでくるのだろうか?
またあの子みたいに強くて、負けてしまうのだろうか?
マツバの頭に不安が渦巻く
「マツバさん!お願いがあるんですけど!私、この中に入ってみたいです!」
「やけたとうに?」
「はい!一回だけでもいいんです、入ってみたいです。」
「・・・うん、いいよ。」
「本当ですか!?」
コトネは嬉しそうに飛び上がる
迷いを洗い流すように、一陣の風が吹いた

あとがき。
まだこれは完結してません。
書いてたら長くなってしまいました(笑)
続編を頑張って書きます。
No.131 / 2010.08.02 11:52 / ポケモン / Comment*0 // PageTop▲
  


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